Category Archives: SF
マイナス・ゼロ(広瀬正)
著者/訳者:広瀬 正
出版社:集英社( 1982-02 )
定価:¥ 680
文庫 ( 436 ページ )
ISBN-10 : 4087504913
ISBN-13 : 9784087504910
「いま、君の目の前にいるよ」
昭和20年、浜田俊夫が、空襲に遭った時、隣家の住人だった伊沢から遺言を託された。<千九百六十三年五月二十六日午前零時、研究室に行く事>。十八年後、そのに現れたのは、空襲の時、行方不明となった伊沢の娘、伊沢啓子だった。
日本のタイムトラベル小説の最高峰と言われている作品です。読もうと思った時には既に絶版。何件か古本屋を回ったのですが、見つからず諦めかけていたところ、たまたまオンラインゲームで知り合った方が持っているとのこと。貸していただきました。コザカナの中の人、ありがとうございます。
苦労して手にしただけの価値は充分ありました。登場人物良し、時代描写もリアリティがあって引き込まれます。最後に明かされるタイムパラドックスの仕掛けが素晴らしい。文章のテンポもよく、とても30年前の作品とは思えません。復刊希望。そして、映画化希望。なんで、この本が絶版なんだろうかと。
ブルータワー(石田衣良)
著者/訳者:石田 衣良
出版社:徳間書店( 2008-03-07 )
定価:¥ 800
Amazon価格:¥ 800
文庫 ( 500 ページ )
ISBN-10 : 4198927510
ISBN-13 : 9784198927516
「地の民に残された伝説に、いつか青の塔に救世主があらわれるというのがあるさ。」
瀬野周司は末期の脳腫瘍に冒され余命幾ばくもない。そんな彼の意識のみが200年後の世界にタイムスリップする。そこは、インフルエンザウィルスに手を加えた黄魔と呼ばれる殺人ウィルスが蔓延していた。選ばれた一部の人間だけが地上二キロメートルの高さを誇る「塔」の上層部で温室にいるような生活を送り、残りの多くの人間が「塔」の下層、さらに黄魔の危険に晒されながら地表に棲んでいる。階層の開放を求めるテロが頻発し、人類は破綻寸前だった。
安心して読める作家石田衣良の初SFです。タイムスリップもの。200年後の世界では、インフルエンザウィルスが生物兵器として利用され、人類は滅亡寸前。現実にも起こりそうな設定が良いです。しかし、少々SF的要素が少々弱い気が。伏線の回収も微妙です。時間を行き来するって設定も、生きているとは言い難い。好きな作家だけに辛口になりますが、クールに熱く正義を貫く石田衣良節は健在。ハードなSF読み以外には、かなり、お奨めの作品です。
零式(海猫沢めろん)
著者/訳者:海猫沢 めろん
出版社:早川書房( 2007-01 )
定価:¥ 756
Amazon価格:¥ 756
文庫 ( 396 ページ )
ISBN-10 : 4150308772
ISBN-13 : 9784150308773
「地獄の底はもう見ただろ。墜ちやしねえさ-それ以上。」
西暦1945年。帝国(LEV)と皇義神國との大戦は末期を迎えていた。皇義神國は帝国の象徴、自由の女神像への特攻を計画する。作戦は成功に終わったが、その報復として投下された原爆により神國国土の半分は焦土と化し戦いに敗れた。そして半世紀後、帝国の統治下におかれた神國は、帝国の指導の元、国境の代わりに巨大な壁を建築し、第二次鎖國政策がとられている。帝国から流入した最新の技術と文化。街には超電駆動(リニア)の車やバイクが溢れている。そんな中、ただ一人、原始駆動の二輪を駆る少女・朔夜。ある日、朔夜が囚われの少女・夏月と出会う。そして、運命の歯車が回り始めた。
「左巻キ式ラストリゾート」の海猫沢めろん作と言うことで、エログロかと思って覚悟して読み始めたら、予想を裏切って改変歴史物の青春小説。と言っても、ハイスピードなテンションは前作同様、外連味たっぷりで、暴力的な描写も多いです。ストーリーが薄いとか、世界観が微妙とか、そんなことはハイスピードでねじ伏せます。
ギアを上げて一気に読むのが正解。
左巻キ式ラストリゾート―ぷにふごEX (パンプキンノベルズ)
著者/訳者:海猫沢 めろん ぴぃちぐみ
出版社:イーグルパブリシング( 2004-04 )
定価:¥ 924
新書 ( 255 ページ )
ISBN-10 : 4861460034
ISBN-13 : 9784861460036







