【書感/ファンタジー】ロズウェルなんか知らない(篠田節子)

10月 20, 2008 · Posted in ファンタジー, 書感 · Comment 

ロズウェルなんか知らない

著者/訳者:篠田 節子

出版社:講談社( 2005-07-06 )

単行本 ( 502 ページ )


「ここね、まさにワンダーランドっていうか、ボーダーランドになりますよ。明るく楽しいディスニーランドの裏側です。裏ディズニーランドで売るんですよ。恐いもの見たさで、人が来ます。保証します。」

 

かつてはスキー場で栄えた町・駒木野。そのスキー場も、新幹線と高速道路のあおりを食い、客足が途絶える。そして、温泉も名所も無い過疎の町となっていた。町の再生に取り組む青年クラブの面々が、はからずもたどり着いたのは、UFOを使った町おこしだった。

 

ストーリー展開が絶妙。青年団の取り組みに否定的だった町の人々も、ひとたびマスコミに注目され、マイクを向けられたとたんに、もっともらしくUFOの目撃談や町の伝承をもっともらしく語り始めるあたりは、実際、ありそうな話。こういう町おこしもありだと思うんだけどなぁ。ってか、実際UFOで町おこししてるところもあるしね。

狼と香辛料Ⅶ(支倉凍砂)

5月 8, 2008 · Posted in ジュブナイル, ファンタジー, 書感 · Comment 

狼と香辛料〈7〉Side Colors (電撃文庫)

著者/訳者:支倉 凍砂

出版社:メディアワークス( 2008-02-07 )

文庫 ( 285 ページ )


「なに、少しくらい自分に負い目があったほうが、相手に優しくできるというものでありんす」

 

おそらくロレンスと出会う前のホロが、旅を始めたばかりの少年少女に同行する「少年と少女と白い花」、ロレンスとホロと林檎のお話「林檎の赤、空の青」、ホロが体調を崩してしまったときのお話「狼と琥珀色の憂鬱」の三編を収録。

 

8巻も出ているのですが、積ん読状態だった7巻を。

ロレンスが出てこないのが少し寂しいですが、一本目の「少年と少女を白い花」が秀逸です。賢狼と言うか悪魔だろ、と。幼気な少年をどこに導くのだと言いたい。

他の2編は、相変わらず甘い展開。まぁ、基本はラブストーリーですからね。

心霊探偵八雲1-赤い瞳は知っている-(神永学)

3月 28, 2008 · Posted in ファンタジー, ミステリ, 書感 · Comment 

心霊探偵八雲〈1〉赤い瞳は知っている (角川文庫)

著者/訳者:神永 学

出版社:角川書店( 2008-03-25 )

文庫 ( 332 ページ )


「何もできないのに、何でぼくの目は見えるんだろう」

小沢晴香の友人、美樹が奇怪な事件に巻き込まれた。サークルの先輩から幽霊絡みの事件なら映画同好会にいる斉藤八雲に相談することを勧められる。八雲は死んだ人間のタマシイが見えると言う。半信半疑ながらも、死んだ双子の姉に関する秘密を言い当てられた晴香は、八雲に事件の解決を依頼する。

「開かずの間」「トンネルの闇」「死者からの伝言」の中編三編に、掌編の「忘れ物」を収録。

 

気になっていたシリーズで待望の文庫落ちです。期待に違わず楽しませていただきました。ストーリーの展開は素直と言うか型通りです。先が読めると言えば読めてしまうのですが、安心して読むことができ物語に引き込まれます。文章自体も読みやすくて、ライトノベルのレーベルから出ていても違和感は無いでしょう。ちょっと、ヒロインの晴香の周りで人が死にすぎる気もしますが…。

早くも二巻待ち。

次ページへ »