【書感/ミステリ/ホラー】独白するユニバーサル横メルカトル(平山夢明)
申し遅れまして相済みません。私は建設省国土地理院院長承認下、同院発行のユニバーサル横メルカトル図法による地形図延べ百九十七枚によって編纂されました一介の市街道路地図帖でございます。
以下の8編からなる平山夢明の短編集。
- C10H14N2(ニコチン)と少年~乞食と老婆
- Ωの聖餐
- 無垢の祈り
- オペランドの肖像
- 卵男(エッグマン)
- すさまじき熱帯
- 独白するユニバーサル横メルカトル
- 怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男
平山夢明は、怪談や都市伝説な人と思っておりました。いや、失礼しました。
嫌悪感を感じるほど醜悪でグロテスクだけど、どこか洗練されていて妙な読後感。
お気に入りは、
- 『Ωの聖餐』…SFっぽい設定がツボでした。
- 『無垢の祈り』…王道と言えば王道(読めば分かるはず)。
- 『卵男』…やっぱりSFっぽい設定がry)。ミステリとしてもなかなか。
- 『独白するユニバーサル横メルカトル』…好みのタイプのミステリ。
こうやって並べると、グロいのが苦手なのかも知れません。
読む人を選ぶのは確か。内蔵が飛び散り、人が人を喰らいます。肉体的にも精神的にも。グロいのが苦手な人は、手を出さない方が良い気がします。
蠱猫-人工憑霊蠱猫-(化野燐)
SEなんて、ある意味、ソフトウェアという神様にお仕えしている巫女みたいなものですよね。この神様、すぐご機嫌斜めになっちゃうの。しくしく」
美袋小夜子は、祖父が創設した美袋学園付属玄山記念図書館で司書をしていた。その図書館で彼女は、『本草霊恠図譜』という名の本を見つける。妖怪を具現化する力を持つという。一冊の本を巡る戦いの物語。
講談社ノベルズの人気シリーズで、文庫落ちを待っていました。舞台は図書館から始まります。妖怪関連の蘊蓄満載。良い感じで博覧強記なテイストです。このまま事件に対峙していくストーリー展開かと思ったのですが…。
いきなりアクションに大転換。唖然としました。久々に。なんだこりゃ。
二本立てなのですが、両編とも同様の展開。ここまで来ると、面白いとか面白くないとか関係ありません。5月、7月とシリーズの文庫化が続くそうです。人には全くお奨めする気が起きない本ですが、私自身はちょっと癖になりそうです。







